
Yodogawa urban camp 2018
淀川の新たな賑わいづくりに向けた社会実験「淀川アーバンキャンプ」の会場設計を担当した。2018年は、実際に河川敷で寝泊まりするプログラムが実施され、キャンプを体験する参加者が、食事やワークショップの際に集い、過ごすためのベースキャンプを設けた。
2015年にスタートした「淀川アーバンキャンプ」では、これまでの会期中に雨が降り、地面が水浸しになって本来の楽しみ方ができない場面もあった。そこで2018年は、くさび型足場を用いて高床を設けることで、その問題を解消しつつ、農業用遮光ネットを高さを変えて交差させながら張ることで、広大な河川敷に心地よい日陰をつくり、同時にこのベースキャンプが社会実験のアイコンとなることも意図した。
拠り所としての高床
9m×5.4mの高床は、広大な淀川の河川敷で過ごすための小さな拠り所となった。床の外へと張り出した遮光ネットがつくる日陰の下にも思い思いに人が集い、高さの違いが、河川敷にささやかなながら起伏のある風景をつくり出した。









クライアント:株式会社ワイキューブ・ラボ
(近畿地方整備局淀川河川事務所「淀川アーバンキャンプ運営支援業務」受託者)
設計・設営 : 有限責任事業組合 PARK Lab.(PARK Lab.のメンバーとして、井上が設計を担当)
撮影 : 山田圭司郎、沖本明(※会期中の風景1)、衣笠名津美(※会期中の風景2)