
YATAI for “iino”
時速5kmで自動走行するスローモビリティ“iino”が街を走行する際に、発着・終着点、あるいは走行の途中に設置することを想定した屋台を設計した。
屋台自体も、iinoに積載して移動させることができるサイズであると同時に、単体でもリアカーのように引いて運ぶことができる構造とし、柔軟な運用を可能としている。
屋根は、雑多な街の風景の中でも自然と目を引くよう、特徴的な形状をアルミの折り曲げによって造形した。また、屋台を引くためのパイプやディスプレイ棚といった、一般に補助的とされがちな要素も、本体と対等な存在として扱い、それぞれが機能と表情を担う部材としてデザインしている。すべての要素が互いに関係し合うことで、単体では成立しえない「関係性によって成り立つ形」を目指した。




クライアント : 合同会社ゲキダンイイノ
製作 : マジカルファニチャー